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アラフォー世代におくる
「家飲みにバッチリ!イタリアワインと郷土料理」

「イタリアワインは好き。けれど、種類が多くて良くわからない」。

そんな声をよく聞きます。ちょっと待って。種類が多いということは、季節、食べ物、そしてシチュエーションによって使い分けができるということ。この記事では6月2日の「イタリアワインの日」にちなんで、家飲みに使えるイタリアワインと郷土料理をご紹介します。

イタリアワインの日を知っていますか?

突然ですが、「6月2日は何の日ですか?」

6月は祝日がないはず・・・と思っているあなた。たしかに日本に祝日はありません。しかし、海外に目を向ければ違ってきます。例えばイタリア。この日はイタリア国民にとって特別な祝日。「イタリア共和国記念日」、建国記念日にあたります。かつてのイタリアは君主制でした。それが1942年6月2日、国民投票の結果、君主制が廃止され共和制になりました。これを記念し6月2日は「共和国記念日」となりました。イタリアではこの日は祝日ムード一色になります。日本でも在日イタリア大使館でパーティーが行われ、祝杯のグラスが傾けられます。

そして、この日はワインで乾杯するだけでなく、イタリアワインの認知度アップにつなげようと2007年に在日イタリア大使館とイタリア貿易振興会(現:イタリア大使館貿易促進部)が「イタリアワインの日」と制定しました。つまり、6月2日はイタリアワインを楽しむ日なのです。

ワインを楽しむ前にイタリアワインの特徴をざっと見ていきましょう。

明日、誰かに話したくなる!イタリアワインの特徴

世界一のワイン生産量

2015年からライバルのフランスを抜き、ワイン生産量が世界一のイタリア。国際ブドウ・ワイン機構(OIV)の昨年11月のレポートによると、2021年のイタリアワイン生産量は4450万hl。対するフランスは3420hl。まさにワイン大国イタリアです。

生まれながらにして銘醸地

「エノトリア・テルス(ワインの大地)」。

かつて、古代ギリシャ人がイタリアをワイン産地としてうらやましさを込めて讃えた言葉です。イタリアは温暖な地中海式気候。雨があまり降らず、特にブドウの生育期に雨が少ないのでブドウ栽培に適しています。つまり、何もしなくても良いワインができる、「生まれながらにして銘醸地」なのです。

多様性

イタリアは「ブーツの形」に例えられます。南北に長いのが特徴です。そのため、北部、中部、南部では気候も土壌も違います。そして、品種の豊富さ。公的に認められている土着品種はなんと500種以上。さらにイタリアは20州どこでもワインを生産しています。その土地にしかない品種、その土地にしかないワイン。「多様性」という言葉がぴったりです。

それでは、多様なイタリアワインの中から、家のみに使えるワインを北部、中部、南部と巡って見つけてみましょう。

家飲みに使えるイタリアワインとおつまみにしたい郷土料理

世界ナンバーワイン!泡の聖地-北部イタリア

まずは北イタリア。イタリアワインの王と呼ばれる赤ワイン「バローロDOCG」が生まれるピエモンテ州はこの北イタリアにあります。そして、世界的に有名なスパークリング「プロセッコDOC」も北イタリアから生まれます。この「プロセッコDOC」、ヴェネト州を中心にグレラ種から造られるスパークリングワインです。

年間生産本数はなんと約5億本。世界で最も生産されているスパークリングワインです。味わいはフレッシュ&フルーティ。爽やかで白い花、メロンや桃のような香りが特徴的。気楽に楽しめる価格も魅力です。このワインにはヴェネト料理「サルデ・イン・サオール」を合わせてみましょう。ヴェネト版イワシの酢漬けといったところでしょうか。揚げたイワシにレーズンと松の実を加え、酢漬けにした一皿です。プロセッコのフルーティさとイワシの甘酸っぱさは相性バッチリ。また、このスパークリングを桃のジュースと割ってベリーニというカクテルにして楽しむのもおしゃれです。

赤ワイン好きなら外せない-中部イタリア

銘醸地、トスカーナ州や黒トリュフで有名なウンブリア州等がある中部イタリア。このエリアは内陸が多く、肉料理が中心になります。そのため、生産されるワインのほとんどが赤ワイン。例えばトスカーナの「キアンティDOCG」は中部イタリアを代表する有名な赤ワインです。サンジョベーゼ種が主体で造られます。実はこのキアンティは名前が少し複雑です。なぜなら、「キアンティ・クラシコDOCG」という似たような名前のワインが存在します。実は「クラシコ」とつくほうが昔ながらのワイン産地。いわば元祖。そしてクラシコとつかない「キアンティDOCG」はその元祖のエリアを取り巻くように広がるワイン産地から生まれたワインです。

この二種類のワインは味わいに違いがあります。「クラシコ」のほうは力強い味で長期熟成型のワインが多く存在します。一方、「キアンティDOCG」は、フルーティで飲みやすさを追求したものが多く見られます。これからの季節にはフルーティな「キアンティDOCG」を軽めに冷やして飲みたいものです。このワインには冷蔵庫で良く冷やしたトスカーナの郷土料理、パンのサラダ「パンツアネッラ」を合わせてみましょう。

作り方はとってもシンプル。玉ねぎの薄切りにキュウリやトマト、バジリコを食べやすい大きさに切りサラダを作ります。固くなったパンを水で戻し、水切りします。パンをサラダに加え、オリーブオイルとヴィネガー、塩、コショウで味付けすれば出来上がりです。この郷土料理は固くなったパンを捨てずにいかに食べるかを考え、生まれたものです。イタリアのマンマ、さすがです。

気分はヴァカンス!南部・島のワイン

最後は南イタリアです。陽気なナポリ人がいるカンパ―ニア州や地中海最大の島、シチリア州などがあります。そして、ヨーロッパの高級リゾート地として有名なサルデーニャ島。ここは魚介と相性が良い白ワインの宝庫です。

例えば、「ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCG」。島を代表する白ワインです。ヴェルメンティーノ種から造るこのワインは海を思わせるミネラル感と塩味、厚みのある果実感が特徴です。魚介を使った郷土料理「魚介のフレーグラ」と一緒にどうぞ。

「フレーグラ」とはパスタの一種。「魚の卵」を意味します。粒々のパスタです。この粒々に魚介スープをたっぷり吸わせたこの料理はワインと合わないはずがありません。あまり馴染みのないこのパスタですが、乾燥フレーグラが販売されています。自宅でリゾート気分が楽しめます。

自宅で贅沢に極上ワインを楽しもう

いかがでしたでしょうか。北から中部、南部、島、それぞれを代表するワインと郷土料理を家飲みという視点で巡ってみました。

ぜひとも、6月2日の「イタリアワインの日」にイタリアワインと郷土料理のペアリングを楽しんでみましょう。家飲みがいつもよりグレードアップすること間違いなしです。

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