ベルギー第2の都市アントワープ
在住者がおすすめする観光スポット&グルメ

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ベルギーといえば、チョコレートやビールが有名で美しい街並みが広がる国として知られています。その中でもベルギー第2の都市であるアントワープは、古き良き歴史とモダンな文化が交錯したとても魅力的な街なのです。日本では、『フランダースの犬』の舞台としてお馴染みなのではないでしょうか。今回は、初めてアントワープを訪れる方におすすめの観光スポットやグルメを紹介します。

アントワープはどんなところ?

アントワープ港湾局本部「ポートハウス」

ベルギー北部に位置するアントワープ。古くから芸術の街として知られ、絵画の巨匠ルーベンスの故郷であることでも有名です。その上、ヨーロッパの主要な貿易港であるアントワープ港もあり、国際貿易の重要拠点にもなっています。

アントワープまでのアクセス

ベルギーの首都ブリュッセルから電車で最短で約45分。ブリュッセルを拠点にアントワープ日帰り旅行を楽しむこともできます。週末はWeekend Ticketとよばれる割引があり、金曜日の夜から日曜日までの利用なら平日料金より安く電車に乗ることができます。
ベルギー国鉄:https://www.belgiantrain.be/en/search

日本からは、ANAが成田~ブリュッセル間の直行便を運航しています。現在は、水・土曜日のみの運航で、片道約13時間半〜14時間半のフライトです

※2024年3月時点の情報です。

アントワープの気候

ヨーロッパでも北側に位置することから、夏季はとても涼しく、夜も22時過ぎまで明るいのが特徴。冬は0度以下になったり雪が積もったりすることもあります。そして冬は、朝は9時過ぎまで暗く、日照時間が少ないです。
6月から8月の平均気温は20〜25度。気温が30度を超えることはめったになく湿気も少ないので、とても過ごしやすいおすすめの季節です。

アントワープ市内おすすめ観光スポット

アントワープセントラル駅

筆者撮影

駅に降り立ってすぐの最初の見どころがアントワープセントラル駅。
ヨーロッパの中でも指折りの美しい駅舎であり、まさに鉄道の大聖堂。壮麗なデザインで、多くの観光客を惹きつけています。
まるで映画のワンシーンにでも出てきそうな北側のエントランス。ドーム型の吹き抜けと重厚感のある石造りの駅舎はレンズを向けずにはいられないほど見事です!

筆者撮影

現在、駅の北側を出てすぐのところに移動観覧車があり、歴史的建造物との対比が楽しめます。

アントワープセントラル駅(Antwerpen Centraal Station)

アントワープ動物園

筆者撮影

なんとアントワープ動物園は、アントワープセントラル駅から歩いてわずか30秒の距離なんです。
駅のすぐ隣、市内のど真ん中にあるとはいえ、敷地面積は約10ヘクタール。ちょうど良い広さで、全て見て回るには1〜2時間ほどの時間をみておくとよいでしょう。
ベルギー国内で最も古い動物園で、コアラやペンギンといった動物たちにも出会えるのできっと満足できるはず。
園中にはレストランやプレイグラウンドも入っているので家族連れにもおすすめです。
チケットは3歳まで無料、1DAYチケットは園内の窓口よりオンラインのほうが安く購入することができますよ。

聖母大聖堂

筆者撮影

聖母大聖堂は、1352年から170年あまりの建設期間を経て1521年に完成した、ベルギー最大のゴシック様式の大聖堂です。
その後、火災や破壊などに見舞われ、修復を繰り返し現在の姿になりました。
アントワープのランドマークとして君臨する聖母大聖堂の内部には絵画の巨匠ルーベンスの絵が飾られています。

筆者撮影

日本では『フランダースの犬』の舞台となった教会としてお馴染みですよね。
大聖堂の目の前にはパトラッシュとネロのモニュメントがあります。

聖母大聖堂(Onze Lieve Vrouwekathedraal)

マルクト広場

筆者撮影

アントワープ旧市街中心地にあるマルクト広場。カフェやレストランに囲まれており、冬はクリスマスマーケットや様々なイベントが行われる場所でもあります。

広場には、ベルギー国内最大のルネサンス建築で世界遺産に登録されているアントワープ市庁舎、その前には、アントワープの地名の由来ともなっているブラボーの噴水像があります。
ブラボーが巨人の手を投げるという銅像で、Ant=手+werpen=投げるという意味からこの地名になったそうです。

マルクト広場(Grote Markt)

MAS

筆者撮影

中心地から北側の再開発地区アイランチェ(Eilandje)にある、2011年にオープンしたモダンな美術館。
こちらの美術館は、世界の文化や芸術に焦点を当てたテーマを展開しています。

筆者撮影

一押しは、屋上にある展望台。アントワープの街並みを360度見渡せるうえに、なんと無料でアクセスできるんです!美術館は17時で閉館ですが、展望台は夜10時まで入れるので夕日や夜景なども楽しむことができますよ。

美術館の周りはハーバーエリアで開放感があり、レストランやカフェなども豊富なので、散歩がてらゆっくり過ごすのもおすすめです。

メール通り

筆者撮影

メール通り(Meir)はアントワープセントラル駅から西側にまっすぐのびるメインストリート。聖母大聖堂、マルクト広場まで繋がっています。
昼間は歩行者天国になり、たくさんの人で賑わうショッピングエリアです。ブランド店から、ファストファッション、チョコレートショップまでたくさんのお店が軒を連ねています。

筆者撮影

メール通りの途中にあるショッピングモール「スタッツフェーストザール(Stadsfeestzaal)」にもぜひ立ち寄ってみて。新古典主義様式の建物内はステンドグラス窓の天井や煌びやかな装飾が施されていて、一見の価値ありです。

筆者撮影

ピエールマルコリーニやノイハウスなど、ベルギーの有名チョコレートショップのほか、Philip’s Biscuitsというアントワープ生まれのクッキーショップもメール通りに店舗をかまえているので、チェックしてみてくださいね。

スタッツフェーストザール(Stadsfeestzaal)

アントワープで食べたいベルギーグルメ

フリット

筆者撮影

フリットとはフライドポテトのこと。ベルギーのフリットは太めで、サイズは大体SMLの展開です(この写真はSサイズのもの)。

ベルギーのフリットの特徴といえば、なんと言っても種類豊富なソース!
定番はマヨネーズソースですが、それ以外にもバーベキュー、タルタル、ペッパーソースやサムライソースといった辛いソースまで色々な味が楽しめます。

筆者撮影

聖母大聖堂にほど近い「Fritkot Max」ではオーソドックスなベルギースタイルのフリットが楽しめますよ。

ワッフル

筆者撮影

ベルギーに来たら本場のワッフルも食べたいですよね。
実はベルギーには、ブリュッセルワッフルとリエージュワッフルの2種類のワッフルがあります。
ブリュッセルワッフルは長方形で大きめですが、とてもサクサク軽い口当たりで甘さ控えめです。
リエージュワッフルは砂糖が練り込まれており甘めで中身がもっちりした食感です。
日本人にお馴染みのワッフルはリエージュワッフルに近いかもしれません。

さくっと食べ歩きにおすすめなのが「The Smallest Waffle Shop In The World」。マルクト広場や聖母大聖堂に行く道の途中にある人気のワッフルショップです。

The Smallest Waffle Shop In The World

カルボナード(牛肉のビール煮込み)

筆者撮影

美食の国ベルギーでディナーにおすすめしたいのが、カルボナードと呼ばれる牛肉のビール煮込み。ベルギーフランダース地方の郷土料理です。
水を一切使わずベルギーのブラウンビールなどで煮込んだ牛肉は、ほろほろとろける食感がたまりません。
ベルギーのレストランでは必ずと言っていいほど提供されている定番メニューなので、ぜひお試しください!

ベルギーフランダース地方の郷土料理を楽しみたい方は「De Bomma」がおすすめ。
エスコー川とHet Steen城の美しい景色とともにゆっくり料理を楽しめます。

ベルギービール

筆者撮影

水より安いと言われるベルギービール。その種類は1000を超えるほど!
苦手な人でも飲みやすいフルーツビールから、ランビックと呼ばれる自然酵母を用いたサワービールや修道院で作られたトラピストビールまで、美味しいビールが豊富に揃います。

ベルギービール初心者には「Beer Central Antwerp」というお店がおすすめ。ベルギービールの写真にそれぞれ説明がそえられたメニューが用意されているので、どのビールにしようか選ぶのが楽しいですよ。

ゆっくり歩きながら楽しみたいアントワープ

歴史とモダンが見事に調和した都市アントワープ。
建築、芸術、ショッピング、グルメ…、どんな目的で訪れても楽しめる街です。街にはトラムやバスなどが走っていますが、真っすぐにのびた通りは歩いて周るのにぴったり。
ぜひ、ヨーロッパ旅行の目的地のひとつとして訪れてみませんか。

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Makiko
EXSENSES公式ライター

ベルギー・フランダース地方在住のライター。
4年間のオーストラリア生活の後、子連れで東南アジアノマド生活を経験し、ベルギーに移住。
コーヒーとナチュラルワインと猫が大好き。